産学官建設技術交流会とは

産学官建設技術交流会は、九州における産業界、大学等、及び行政の関係者がオープンな形で集い、情報交換、意見交換等の活動を通じ、建設分野における新技術の開発、活用、普及の推進並びに産学官で共有する技術課題の克服等に寄与することを目的として設立された組織です。
産学官で協働の事務局を構成し、各機関等からの研究発表や共有する技術課題の意見交換等を中心とした交流会を年4回程度開催しております。

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話題提供

ゼネコンにおける構造物長寿命化への取り組みと その現状について

中西氏は、ゼネコンの立場で構造物長寿命化への取り組みとその現状について話されました。構造物維持補修における業界を取巻く外的環境は、事業費の縮減や維持修繕工事費比率の増加、社会資本ストックの増大や社会基盤の高齢化、長期化する景気の低迷とのことです。業界内部では維持補修の必要性について認識はあるが、経営基盤の弱体化や余剰人員の増加などにより対応する余力が不足しているのではと言われています。建築分野ではリニューアル事業部がしっかりしているが、土木分野では取り組み方を模索している状態のようです。また、水中橋脚の耐震補強や農業用溜池の導水路トンネル補修など事例を紹介されました。今後、維持管理、保全事業における建設会社の役割を明確にし、建設業界が安心して社会基盤整備に傾注できる体制作りを願っているとのことです。

前田建設工業㈱ 九州支店 中西 隆夫氏