九州新幹線松原線路橋 下部工回転施工と上部工曲線送出し
加藤氏の話題は、鹿児島本線及び久大本線の上空を交差して渡る橋長1243mの線路橋において、下部工及び上部工の施工方法についての報告でした。下部工では、狭隘な施工ヤードと回転台の位置などの施工面の問題と、大型クレーンを使用することによる費用面の問題により、「横梁回転工法」が採用されました。上部工においては、クレーン架設や横取り架設では狭隘な施工ヤードや桁重量の問題により、工程や経済性は不利と予測されましたが、「縦取り架設」を採用されました。今回の工法を採用した結果、下部工16橋脚は無事に完了し、現在は上部工の送り出しを施工されています。
九州旅客鉄道株式会社施設部 加藤 勇気氏