鋼構造部材のさび厚と腐食挙動の相関関係に関する基礎的 研究
片山氏は、福北公社と九州大学が行った共同研究及び、公社としてのこれからの産学官連携について話をされました。公社が管理する橋梁の内7割が鋼橋であり、補修工事の6割以上が腐食対策とのことですが、点検基準が定量化されていません。そこで九州大学と共同研究をおこない、鋼材のさび厚と腐食深さの関係について検証されました。大気暴露試験からさび厚と腐食深さの関係式を推定して、30年経過した実構造物で検証した結果、推定した関係式が概ね利用できることが判明したとの報告をなされています。維持管理を行うに当たっての技術力は、極めて高度なものと思われるので、公社として管理者の技術能力を高めるためにも産学官連携に努めたいとのことです。
福岡北九州高速道路公社 福岡事務所 片山 英資氏