「総合評価落札方式における技術評価」に関しての意見交換
第3 回建設技術交流会での「総合評価落札方式における技術評価」に関しての意見交換で要望が多かった2 段階選抜の実施とオーバースペックの抑制について、前回に引き続き意見交換を行いました。2 段階選抜を実施では、配置予定者の拘束期間短縮や積算の省略が可能となるなどの利点がありますが、いつの段階で選抜するのがよいか、1 次選抜の結果をどのような形で公表すればよいかなど課題も多く、熱心な議論が行われました。特に1 次選抜で残る可能性が低い応募者の辞退が、競争性の阻害に繋がるなど国民の目線も意識した対応が必要となります。九州地方整備局としては、これらを踏まえ2 段階選抜の可能性を探っていくとのことでした。オーバースペックの抑制に関しては、九州地方整備局において評価段階を5 から11 段階に増やすとともに、絶対評価に近づけることによりオーバースペックを評価し難くしているそうです。本当に必要なものは標準仕様とするべきで、発注者が現場条件を踏まえた適切な上限を設定し応募者に示してほしいとの要望がありました。
★☆意見交換会参加者☆★
座長
九州大学大学院教授 日野伸一氏
パネリスト
(社)日本土木工業協会九州支部 山中 徹氏
(社)日本道路建設業協会九州支部 東宮莊平氏
(社)プレストレスト・コンクリート建設業協会 九州支部 油田康生氏
九州建設業協会 竹本 悟氏
九州共立大学教授 牧角龍憲氏
北九州市技術監理室技術企画課長 柴田卓典氏
九州地方整備局企画部技術開発調整官 桒野修司氏