~「総合評価落札方式における技術評価」に関しての意見交換~
日野先生を座長に産学官7名の方をパネリストに招き意見交換会が行われました。はじめに九地整の担当者から総合評価落札方式に関する概要と今後の方向性について話があり、引き続き地方自治体としての取組みについて北九州市から報告がありました。産からの意見としては、総合評価入札方式自体の基本的な考え方については賛成するが、改善要求事項として「評価の基準として工事成績を入れる」「2段階選抜や小規模工事における要求内容の低減による参入者の負担軽減」「公告から決定までの期間短縮」「地方自治体発注工事における調査価格付近への集中の見直し」などがありました。これらの意見に対して、発注者からは2段階選抜の検討や応札金額の集中を避けるために算定式の見直しを行っているとの回答がありました。また、地域に貢献している企業への評価も重要であり対応を模索中だそうです。
学代表として九州共立大学の牧角教授から、総合評価入札方式の本来の目的は良いものを作ることであり、過度の競争や受・発注者双方のオーバーワークを避け、より効率的な体制を考える必要があると発言がありました。
今回の意見交換会では、それぞれの立場で忌憚のない発言がなされ、非常に有意義な場であったものと思われます。最後に日野座長が、総合評価入札方式に関しては次回以降も取り上げ議論していきたいと締めくくられました。
★☆意見交換会参加者☆★
座長
九州大学大学院教授 日野伸一氏
パネリスト
(社)日本土木工業協会九州支部 山中 徹氏
(社)日本道路建設業協会九州支部 東宮莊平氏
(社)プレストレスト・コンクリート建設業協会 九州支部 淺井 悟氏
(社)九州建設業協会 谷村隆三氏
九州共立大学教授 牧角龍憲氏
北九州市技術監理室技術企画課長 柴田卓典氏
九州地方整備局企画部技術開発調整官 桒野修司氏