大山ダム堤外バイパスの基礎処理結果について
波多野氏は、大山ダムの位置、規模等の概要、堤外バイパスの目的やこれまでの経緯について述べられ、その中でも特に、ダムサイトの地質構造やバイパストンネル部に施したグラウチングに関する詳細な説明がありました。当ダムは、水資源機構としてこれまでに経験がない第3紀の火山岩類地層に建設され、安山岩グループと自破砕安山岩グループが互層になって存在するダムサイトの地質としては特殊な環境だそうです。ダム基盤の止水性を高めるためのグラウトについても説明があり、ファンカーテン、ファンコンソリデーションなどの種類や目的、改良目標値、施工規模について具体的に示されました。また、グラウト結果についても報告があり、基礎処理設計の妥当性を確認できたことが報告されました。
(独)水資源機構筑後川局 大山ダム建設所 波多野 圭亮氏